グリーフ相談支援
ネットワークについて
私たちの目的
『グリーフ相談支援ネットワーク』は、『グリーフケア』を必要とされていらっしゃる方が、必要なグリーフケアを受けられるように、ともに考えサポートすることを目的としています。
安心できる仲間と出会い、悲しみを癒すことができますように。
グリーフとは
「グリーフ」とは、喪失に対する「深い悲しみ」や「悲嘆」を意味する言葉で、大切な人を失ったときに起こる身体上・精神上の変化を指します。大切な人を亡くしたときに受ける衝撃は、残された者の心身に深刻なダメージを与えます。愛する人が今、ここに居ない苦痛は耐えがたいものです。時が止まってしまったかのような喪失感。絶望と孤独と寂しさでいっぱいになります。募る後悔の念に苛まれます。このあまりに突然の大きな変化に戸惑い狼狽えます。
孤立化する哀しみ
かつて私たちは、親族や地域で悲しみを分かち合う文化がありました。葬儀や法要は、悲しみに向き合い折り合いをつけていくという役割を担っていました。しかし、現代では葬送の儀の簡略化により、悲哀の体験をする機会が希薄になりました。また、核家族化により死を身近に感じることがなくなり、死に対する覚悟をしないまま過ごしています。喪失に対する心の準備ができていないまま、グリーフに直面することになり戸惑うのです。
大切な人を亡くしたあとに、つらく悲しい気持ちがしばらく続くことは、本来は自然な反応です。しかし、なかには悲嘆が強く長期に及ぶこともあり、また、月日がずいぶん経ってから、押し寄せてくる悲嘆もあります。周囲の人々もどう対応していいかわからず困惑し、良かれと思ってかけられた言葉に傷つき孤立化してしまうこともあります。辛い気持ちを「誰にも話せない」「わかってもらえない」と苦悩し、つらい現実に蓋をして生きている方がいらっしゃいます。
悲嘆のプロセスは一人ひとり特別なもの
このように、ケアを必要とするグリーフを抱える方が増え、『グリーフケア』に対するニーズが高まっている昨今ですが、その社会的資源はまだまだ少なく、また、そのグリーフケアを「どこで」「どのように」受けられるのか、その情報にたどり着くことも難しいのが現状です。
『グリーフ相談支援ネットワーク』では、一人ひとりが、希望する時に、希望する場所で、希望する方法で、ケアが受けられるように、『相談窓口』を設けご案内しています。「悲嘆のプロセスは、一人ひとり特別なもの」として、個別的に、あなたが必要とする、あなたにふさわしい、オーダーメイドのサポート方法を一緒に考えます。
『相談窓口』『ネットワーク』の役割
『グリーフ相談支援ネットワーク』は、繋がりを感じられる様々な場の提供をしています。グリーフケアにはいろいろな方法があります。電話でも直接面談でも訪問でも、ありのままの辛さを吐露していただけるように『相談窓口』で専門相談員がお話を伺い、あなたに合ったサポート方法を一緒に考えていきます。ご希望があれば「遺族会ネットワーク」から他の遺族会をご案内することもしています。他の人と話すことに戸惑いがある方は、継続した個別対応をいたします。
『グリーフ相談支援ネットワーク』は、グリーフケアを必要としている方が、必要なグリーフケアを受けられるようにご案内することを目的としています。安心できる仲間と出会い、喪失や悲嘆について語りあい共に学びあうことで、あなた自身の哀しみに向き合うことができるようになるかもしれません。
哀しみを乗り越えることはできません。『グリーフ相談支援ネットワーク』では、あなたが哀しみを抱えながらも、もう一度生きていく力を取り戻せるようになれるよう、仲間たちが寄り添い伴走させていただきたいと考えます。
グリーフ相談支援ネットワーク
代表 新田 尋美
「個別に話を聴いてほしい…」
「自分に合ったケアの方法を知りたい…」
「どうしたら良いかわからない…」
まずは電話で相談窓口までご相談ください(相談無料)