『グリーフ』とは、喪失に対する「深い悲しみ」や「悲嘆」を意味する言葉で、大切な人を失ったときに起こる身体上・精神上の変化を指します。大切な人を亡くしたときに受ける衝撃は、残された者の心身に深刻なダメージを与えます。愛する人が今、ここに居ない苦痛は耐えがたいものです。時が止まってしまったかのような喪失感。絶望と孤独と寂しさでいっぱいになります。募る後悔の念に苛(さいな)まれます。このあまりに突然の大きな変化に戸惑い狼狽(うろた)えます。

かつて私たちは、親族や地域で悲しみを分かち合う文化がありました。葬儀や法要は、悲しみに向き合い折り合いをつけていくという役割を担っていました。しかし、現代では葬送の儀の簡略化により、悲哀の体験をする機会が希薄になりました。また、核家族化により死を身近に感じることがなくなり、死に対する覚悟をしないまま過ごしています。喪失に対する心の準備ができていないまま、グリーフに直面することになり、『グリーフワーク』をすることに戸惑うのです。

大切な人を亡くしたあとに、つらく悲しい気持ちがしばらく続くことは、本来は自然な反応です。しかし、なかには悲嘆が強く長期に及ぶこともあり、また、月日がずいぶん経ってから、押し寄せてくる悲嘆もあります。周囲の人々もどう対応していいかわからず困惑し、良かれと思ってかけられた言葉に傷つき孤立化してしまうこともあります。辛い気持ちを「誰にも話せない」「わかってもらえない」と苦悩し、つらい現実にフタをして生きている方がいらっしゃいます。

「個別に話を聴いてほしい…」
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